与次郎の日記 (笑って泣いた演劇日記)
2005-07-14T00:33:41+09:00
yojirou_m
ちょっと昔から、現在に戻ってみます。(古い日記から読んでいくと楽しいですよ)
Excite Blog
キャパ500!?
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2005-07-14T00:34:06+09:00
2005-07-14T00:33:41+09:00
2005-07-14T00:32:25+09:00
yojirou_m
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その時は、いきなりダンスで始まった。
ゲネも終わり、たくさんの観客が見守る中{ボヘミアン なんとか・・・}という曲に乗せて、私はダンスを踊っていた(もちろん、町田を含めてみんなもである)
またもや自分に酔いしれながら、少しだけ、冷静な自分に気付く。
{舞台の上は、照明とかで結構熱いんだなあ}
初台詞を言う時の、胃のむかむかする思いは何なのだろう?
私の声は、実に素晴らしく裏返ってしまった。
こんな台詞で・・・。
「幸せになれよ」
芝居が進んでいく中、私はみんなの演技力に魅せられた。
高校演劇をなめてはならない。
田実と佐伯の自然な芝居、町田の気取らない演技、熊迫のテンションの持って行き方、北原の芝居の説得力・・・挙げていくとキリがない。
私は、みんなに着いていくのがやっとこさ・・・。
しかも、ただ間違えないように台詞を読んでいるだけ(@@)V
舞台を始めて間もない皆さん、こんな経験ないですか?
自分の後に台詞を言う人物を、ついつい見てしまう・・・。
この頃の私ですね(: :)
見せ場がやって来た!!
高校演劇祭ではタブーとされていた{キスシーン}
私がやるのだが・・・、ガチガチで、でもガムはたくさん噛んだから、まあ、大丈夫だったでしょう・・・。
見せ場がやって来た!!
高校演劇祭ではタブーとされていた{水使用シーン}
みんなで乾杯!舞台上は水浸し・・・、誰がこの後謝ったのだろう・・・?
見せ場がやって来た!!
町田のアドリブに吸い込まれそうな熊迫!
見せ場がやって来た!!
上原と佐々木、小田ちゃんの重なり合う照明と音楽!!
息を呑む観客と見守る高校生達、先生方と怒りの劇場関係者!
見せ場がやって来た!!
鶴ちゃんの裸と、池田君の叫び!
えのさんの悲しみと北原の孤独!!
町田は嘆き、田実は空を見つめて熊迫は泣いた・・・。
佐伯はずっと優しくて、うっちゃんは言った。
「私は、私はどこにも行かない」
みんなのお陰でした。
私が本気で舞台をやろうと思ったのは・・・。
次回!先生達の困惑とそれぞれの道]]>
ふわふわと浮き足立つ流れ
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2005-06-28T03:09:25+09:00
2005-06-28T03:09:58+09:00
2005-06-28T03:08:01+09:00
yojirou_m
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搬入口から舞台裏を通り、楽屋へと向かう。
色んな学生服の生徒達が、私達に挨拶をしてくれた。
この大会も、学校事業の一環なんだなあと思いながらも、知らない人が私にも挨拶してくれる事に、ちょっと偉くなった錯覚を覚えた。
舞台監督として、皆に指示を与えていたのは梁瀬。
照明は佐々木と小田ちゃん。
音響は上原。
他にも、仕込みや転換、衣装に受付、チラシ、宣伝、大道具小道具と、ほんとに大勢の高校生達が舞台を創り上げて行く・・・。
「こんなにたくさんいたんだ・・・」
結局私は、メンバーの好意もあって、楽屋割担当となった。
掃除して、お茶の用意して、鏡前に名札を貼って、結構忙しく働いた。
他のみんなは、照明を吊ったり、トンカチ叩いたり・・・、昔の私なら、こんな自分を役立たずだなと思ったりもしたが・・・ここ最近は違うのだ!少しだけ、成長したのかもしれない。
「自分の出来る事を、出来る限りやっていこう!」
ンンーッ!と、興奮と武者震いを抑えようと、私は小さく叫んでみた!
「何か買って来ましょうか?」
その子は扉の前に立っていて、ニコニコしながらこっちを見ている。
ンンーッ!をごまかそうと、「ンン!?ウン、大丈夫です」と、顔が真っ赤な私・・・。
「はい」と返事をした彼女は、大きな瞳と色白の肌が実に印象的な女の子で、私は目が合った途端に照れてしまった。
女の子 「上原先輩から聞いてました、おもしろい人がいるって」
私 「あ、あいつ!何だか恥ずかしいな、同じ学校なの?」
女の子 「はい、あ、あたし箸野です」
私 「箸野さん?」
女の子 「はい、珍しいんですよ、割り箸の箸って書くんです」
私 「へえ」
女の子 「頑張ってくださいね」
そう言うと、箸野は去って行った。他にもいっぱい買い物があるのだろう。
本番間近のデレデレ男。
他人を気遣う箸野に感動しつつ、暗転。 ]]>
一度きりのメンバー
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2005-06-23T00:30:38+09:00
2005-06-28T03:14:22+09:00
2005-06-23T00:29:04+09:00
yojirou_m
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その日、私は朝早くに起きた。
冬から春へと移り行く季節。
空は青が薄くて、排気ガスのかすかな匂いさえ心地良い。
大会の日、私の事実上の初舞台。会場は「鹿児島中央公民館」
会館近くのハンバーガー屋で、町田、田実、上原と待ち合わせをした(仕込があるので、男出が必要なのだ、だが私は、トンカチをあまり使った事がない・・・)
田実がチーズバーガーを頬張って、コーラをゴクゴク、彼の食べっぷりは素晴らしい、私も腹が減ってきた。
町田 「女連中、まだ寝てんだろうなあ。」
上原 「ほっとけほっとけ。」
田実 「ほっときましょう。」
町田 「とうとうこの日が来たね、とっつあん!」
とっつあんとは上原の事、敬意を込めての呼び方だろう。
みんなはとても明るかった。私に気を使ってくれているのだ。
もうこの時期、私がズブの素人だったって事はみなの承知だ。朝から胃も少し痛い・・・(台詞はぎりぎり覚えた、しかし、緊張と不安が私を攻撃してくるのだ!!)
田実 「あそこは厳しいんじゃなかったでしたっけ?」
町田 「だからいいんだよ、冒険冒険!」
私 「なに?冒険って?」
田実 「舞台で水を使う事です、ホントは禁止なんですよ。」
町田 「俺らの代で、古い体質をぶち壊すんだよ!」
町田がガハハって笑って、コーラを吹き出した。
私の大好きなポテトに、それがかかった。
町田をこの時頼もしく思ったが、彼はポテトの事、覚えているだろうか・・・?
(水を使うとは、劇中に結婚式でのパーティーと、男が水を噴出すシーンがあって、劇場側からは水使用を厳禁とされていたのです。今、この場を借りて関係各位様にお詫びを申し上げます)
朝の10時頃、出演メンバー全員が、公民館前広場に集まった。
(キャスト)
田実<マスター> 町田<男A> 私<男B> 鶴ちゃん<男C> 池田君<男D> 熊迫<女A> 北原<女B> えのちゃん<女C> 佐伯<天使1> うっちゃん<天使2>
当時人気のあった劇団の、既成の脚本です。
上演時間120分。
稽古期間、約2ヶ月。
本番まであと7時間!]]>
気弱な男が、ついに言われてしまった!
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2005-06-21T00:28:55+09:00
2005-06-21T22:53:58+09:00
2005-06-21T00:27:29+09:00
yojirou_m
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お好み焼き屋でショックを受けた私は、その日の夜、上原と呑む事にした。
未成年だったから、もちろんジュース!?だけど。
反省すると、はなから大げさに言わなきゃよかったのだ。
たくさん板踏んだんだ!とか、引っ張りだこだったんだ!とか・・・。
なんせ、舞台用語も解らない!バミリ、ゲネ、下手に上手、ちんぷんかんぷんだったけど、結局誰にも聞かなかった。
東京の劇団で、たくさんの板を踏んだ男だから!
上原が、また新しい後輩を連れて来た。
彼の第一印象は、頭の良い不良ってところ。
上原 「せんせい!先生の書いた本読みたいって!」
私 「え、ああ、いいよ。」
後輩 「はじめまして。」
私はこの時から戯曲を書いていた(これは本当ですよ!)
自分の作品には、ある程度の自信はあったのだが・・・。
ジュースも進んで、いよいよ意見を聞く時が来た。
私 「で、どうだった?」
後輩 「うん、せんぱい、これで本当に良いと思ってるの?言いたい事も解らないし、無理やり 話しを難しくしようとしてる!」
私 「ガァアアアアアアアン!!」
上原 「なに?なにごと・・・?」
初対面でも物怖じせずに、堂々と自分の意見を述べる粋な男。
彼の発言は、私の書く心を強く揺さぶった。
男の名は、やなせ! ]]>
お好み焼きをたべながら
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2005-06-19T00:23:13+09:00
2005-06-21T22:52:48+09:00
2005-06-19T00:21:47+09:00
yojirou_m
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学校の近くにあるその店は、大半のお客が学生さん達。
店長も、常連さんの顔を覚えているらしく、熊迫に話しかけてきた。
「お、新顔いるね」「演劇部はどお?」「なに食べる?」
大人と楽しそうに喋る熊迫を見て、私は思った。
「大人だなあ・・・」
この日、お好み焼きデビューの私は、今まで決定的な間違いをしていた事に気づく。
豚玉は、かき揚に豚肉が入っているんじゃなくて、豚肉と卵って事なんです!!
みんなでモシャモシャ食べながら、演劇について語る。
北原が言っていた、演劇はみんなで創るもの・・・。(当時の私は、この考えを持ち合わせていなかった、痛感するのは小劇場で芝居をするようになってからで、劇団、プロデュースでもそれは同じ事) 集団なんだと。
演劇大会が近いから、こういう話題になるのは仕方がないのだろう。
だけど私は、なかなか台詞を覚えられずにいた。
ほぼ初心者の私にとって、あまりに出番の多い役どころ・・・長い台詞なんかもあったりして!
お代わりしようとする佐伯に聞いてみた。
私 「台詞はちゃんと入ってる?」
佐伯 「当たり前だよ、こんな時に入っていない人はいないよ。」
私 「ああ、そう・・・」
佐伯 「まさか、自信ないの?覚えようとしてもだめだよ、言葉にしないと。」
私 「(心の声)ガァアアアアアン!」
熊迫、北原は笑っていた(そりゃそうだ!)
どーなる!?演劇大会・・・。 ]]>
今世紀最大の大嘘つき
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2005-06-18T00:05:00+09:00
2005-06-21T22:51:15+09:00
2005-06-19T00:20:38+09:00
yojirou_m
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15歳の頃、東京で劇団に入ってたと言っても、私はただの研究生で、舞台経験など全くなかった。中学の同窓生で、未だに仲良くやってるのは黒板屋のせがれの上原。彼は何かに付けて友人を私に紹介したがる・・・。
「東京の劇団で、たくさんの板を踏んだんだ!」
板を踏むなんて、ちょっぴり覚えていただけの言葉。踏んだ事もないくせに、おかしな日本語を使っては悠々気分に浸っていました(板を踏むなんて言わない、板の上とか、板に上がればとか・・・でも最近は聞かないなあ)
その言葉を信じてくれた上原は、高校の演劇部の後輩達を連れて家にやって来た!
当時、おんぼろアパートの一室を私は借りていたから、一人暮らしみたいなものかなあ。
隣の部屋には母と弟が住んでいたけど・・・。、
私よりも、舞台経験豊富な彼等と演劇の話をするのは拷問のようで、所々、おかしな箇所もあったろう。アングラをアングロ、当時流行っていた小劇場を演劇集団って言っていたのだから・・・。
彼らの中に、町田、熊迫、佐伯、北原、田実がいて、高校生ではない私は、のちに彼らと高校演劇大会に出るようになる。
町田の第一声を思い出すと、今でもおかしくなる・・・。
「ああ、どうもどうもまちだですぅ~こちらが、あの、ああ、どーもどーもぉ・・・」
熊迫、佐伯、北原は演劇部の看板女優!気取ってるのかと思ったが、熊迫「にゃひにゃひ・・・」佐伯「もう、ほんとあのさあ・・・」北原「あはははは!」気さくな女優さん達。
上原はよくこんな風に紹介してくれた。「この人が先生!ね、先生!」
田実がそーっと会話に入る。「たじつです~」
みんなで世間話をして、お菓子をほおばってジュースを飲んで、時間が過ぎるのが惜しくて仕方なかった。
鹿児島県高校演劇大会、卒業生メンバーの中に部外者1名! ]]>
はじめまして、新屋敷与次郎です
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2005-06-17T00:20:00+09:00
2005-06-21T22:48:38+09:00
2005-06-19T00:18:50+09:00
yojirou_m
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ずっと昔の出来事です。
私は故郷の鹿児島から、二度目の上京を果たしました。
上京組の一人です。(一度目は15歳の頃、当時葛飾区で暮らしていましたが、あまりの現実とのギャップに意気消沈、一年で帰ってしまいました)
同じ様にして、鹿児島から出て来た友人を、私はたくさん知っています。
頑固な梁瀬、ちっちゃな佐伯、お調子者の町田、明るい北原、二枚目阿久根、姉御熊迫。
あまりお話しする機会がなっかた南郷、浜田、郁、鈴木、佐々木、他のみなさん。
また、鹿児島に残った上原、川原園、上久木田、箸野、田実・・・。
みんなどうしていますか?
最近、私の周りでは、演劇や音楽の世界を辞める人達が増えています。
結婚、限界、借金、色んな問題・・・。
みんな一直線で世間知らず、だけど憎めないんだなあ、これが・・・。
私も、人の事はいえないけどね!
厳しい現実の中、昔の友人達はどうしているのだろう?
連絡すら無くなって、でも、ハッキリと私の脳裏に浮かぶみんな。
この日記では、ちょっとばかり昔に戻ってみたいと思います。
お暇な時に、読んでみてください。
追伸、みんな元気にしていますように! ]]>
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